「多面体木工」著者の中川宏会員が共著者の佐藤郁郎会員と伴に去る10月4~5日に京都大学数理解析研
2012/10/12
中川会員による京都大学での講演
当日は「木工多面体の数理」と題して特別に90分の枠が設けられ、前半を佐藤会員、後半を中川会員が講演と実演を行いました。
実演の主な内容は発泡スチロールカッターによる正12面体の切り出し、正12面体とジョンソン立体91番による空間充填積み木の体験、平行多面体の「元素」ペンタドロン積み木の体験でした。
参加者は筑波大学の秋山茂樹先生など日本各地からタイリング研究にかかわる幅広い研究者30人以上で、みな席を立って工作や積み木に夢中になったそうです。また海外からの女性研究者も見受けられ、英語を交えた説明もあったようです。
参加者から質問の一つに「正12面体の作り方はどのように思いついたのか?」があり、「正12面体の三面図が一致する投影図から入るのですが、実際には切稜立方体のきりだしのバリエーションとして思いついた」との中川会員の答えに、考え深げな様子だったのが印象的でしたとのことです。

