第16回:「医療イノベーションで復興をめざす;岩沼の取り組み」

第16回:「医療イノベーションで復興をめざす;岩沼の取り組み」

 

開催日時:平成24年10月9日(火曜日)1800~1930
講演者: 田中 伸幸 宮城県立がんセンター研究所・がん先進治療開発研究部・部長
          
大学大学院・医学系研究科・連携講座・がん病態学分野・客員教授

東日本大震災の復興に伴い、行政、医療、介護、薬局などが連携した地域活性化への最近の取り組みについてお話を伺いました。田中先生は医師になられて数年後から土日を活用して宮城県内の医療施設を回られて健康診断及び指導を続けてこられました。一昨年の大震災では地元の名取市休日診療所で被災者の救援、治療、健康管理に夜を徹して当たられたとのことです。
そこではカルテもない、掛りつけのお医者さんとも別れてしまわれた方々に薬をも差し上げられない状況に直面されたそうです。その後岩沼市からは健康や医療の産業を活かした復興の支援を依頼され、「みやぎ医療ネットワーク構想」の設立に尽力されておられます。
例えば県医師会内に「みやぎ医療ネットワーク財団」を置いて医療介護のみならず薬や医療の記録をクラウド化したコンピュータに保存して管理することや個人がICカードを携帯するシステムなどの構築です。
これらの企画実現に向けて全力を傾けておられるお姿に頭の下がる思いで、ご説明を拝聴致しました。詳しくは配布資料をご覧ください。