第18回:「生涯健康脳の維持」

第18回:「生涯健康脳の維持」

 日本は超高齢化社会を迎え、高齢者の認知力低下が今後ますます大きな社会問題になると懸念されています。この講座では、子ども、成人や高齢者が、それぞれどのような生活習慣を心がけることで、認知力を健康に保って生涯健康脳を維持する一助になるかを、最新の脳科学研究から明らかになったことを中心にしてお話しを伺いました。
 科学・技術の進歩によって現在では能の画像が簡単に撮れるようになり、人間の脳の発達や老化について画像から詳しく調べることが出来るようになりました。東北大学では10年以上も前から世界に先駆けた研究が加齢研を中心に行われ、現在では東北メディカル・メガバンクの瀧先生のご研究に発展しました。これまでに集められた画像は5歳から80歳以上に亘り、実に2500枚に及んでいるそうです。
 脳の発達は記憶内容にもよりますが10代までが活発で、その後は老化が徐々に始まるとのことです。健康な脳を保つためには、睡眠、適切な食事、飲酒に気を付け、運動、言語習得、楽器演奏、知的好奇心を持つこと等を心がけることの必要性を強調されました。
 先生は少年時代から蝶の採集を趣味とされ更に、スキー、ピアノ演奏、高級外車の収集なども続けられ、ご研究の成果を身をもって示されております。