第25回:福島原発と被災動物から見る、ヒト被ばくの医学
本講演では第二次世界大戦中に傷痍軍人に用いられた血管造影剤、トロトラストの放射線内部被ばくによる発がんと4年前の福島原発事故における警戒区域内外の家畜とニホンザルの放射線による生物影響を解析されたお話しを詳しく伺いました。福島の事故では牛4000頭、豚3万頭が処分される際に、解剖によって体内の放射性物質の分布を記録されました。放射線の生物影響は残念ながら、あってはならない事故によって初めて調べることが出来ます。この貴重な機会を逃さず捉えての貴重なご研究が紹介されました。