開催日時:令和3年9月22日(水)18:00~
講演者:大村 達夫教授
東北大学未来科学技術共同研究センター
感染症をどのように防いで行くかが一大関心事となっているこの頃ですが、下水道を活用する斬新な試みについてお話を伺いました。人々の生活や産業活動の帰結として生じる物質や熱は単に廃棄されることなく出来る限り資源として再利用することが望まれる時代です。廃物と言っても物理的な存在に限らず社会的情報も含み、その点で下水道に流れ込む様々な物質が社会活動を映し出す鏡として利用可能であることが良くわかりました。ハードのみではなくソフトな面も有効に活用する意味で再利用以上の価値が得られます。モニターと言う観点からも個人情報に触れることもなく、ビッグデータとしての大規模で恒常的な記録も出来ます。社会システムや技術のイノベーションとしてパワフルなツールであり、社会的課題を克服した明るい未来社会の創造を可能にする手段であるとの説明を戴きました 。