第60回市民型講座開催(オンライン)のご案内

NPOオンラインセミナー
第12回  令和5年4月26日(水)18:00~
講演者:大森 貴之 氏
      東京大学総合研究博物館 放射性炭素年代測定室 特任研究員
講演タイトル:「過去への道しるべ -放射性炭素年代測定法の最前線-」

わたしたちは、人類がこれまで経験したことのない気候の変化に直面しています。長い歴史をふりかえってみると、とうに寒冷期に入っているはずの地球環境が、昨今の極端な温暖化や気象をみても明らかなように、きわめて特殊な状況にあることがわかります。現在から未来を生きるわたしたちが気候変動のような社会問題と向き合うには、過去の出来事やいきさつに目を向け、それらをできるだけ丁寧に紐解くことが、解決の大切な糸口になってきます。
この講演では、炭素を活用して過去5万年の年代を明らかにする放射性炭素年代測定法について解説しながら、過去を正しく調べるための取り組みを紹介してゆきます。“年代をしらべる”という基礎研究が、いかにしてわたしたちの歴史認識を形成し、また分析技術の進歩によってどのように変化してきたかを、地球科学や考古学の研究事例、最新技術の動向や展望を踏まえながら説明します。

視聴URL:https://zoom.us/j/5930040801?pwd=dUUxWHNRdTlsTkttbGNHeVNWcHJIUT09