第62回市民型講座開催(オンライン)のご案内

NPOオンラインセミナー
第14回  令和5年8月25日(金)18:00~
講演者: 船山 信次 氏
        日本薬科大学客員教授、日本薬史学会副会長
講演タイトル: 「毒が変えた天平時代ー藤原氏とかぐや姫の秘密」

奈良時代に当時の先進国の唐に派遣された遣唐使は、唐から様々な文物をわが国にもたらしたが、その中には新しい毒や、毒に関する知識もあったと思われる。実際に奈良東大寺の正倉院には、彼らがもたらしただろう毒が今日に至るまで収蔵され、これらの中には天平時代の権力闘争に利用されたと思われるものもある。
一方、現在、『かぐや姫の物語』としても知られる『竹取物語』は平安時代初期に成立した王朝文学とされている。しかし、当時の毒を考究すると、この物語は天平時代に成立した藤原氏告発の書であり、権力闘争で毒殺などに関係することになった藤原氏出身の高貴な女性たちがかぐや姫の主なモデルではなかろうかと考える様になった。