第63回市民型講座開催(オンライン)のご案内

NPOオンラインセミナー
第15回  令和6年2月7日(水)18:00~
講演者: 植松 康 氏
      東北大学 未来科学技術共同研究センター教授
講演タイトル: 「風に弱いソーラーパネルと屋根葺き材から風に強い屋根をつくる
           —弱いもの同士を組み合わせて強いものをつくる意外な技法—」

再生可能エネルギー利用促進政策を受け,太陽光発電が普及しています。東京都では2025年4月より新築建物への太陽光発電の設置が義務化されます。一方で、太陽光発電の普及に伴いソーラーパネルの強風被害も多発しています。また、近年では地球温暖化の影響か、台風が大型化し、各地に大きな被害をもたらしています。建物被害のほとんどが屋根葺き材に発生するため、その耐風性向上が課題となっています。講演者らは、太陽光発電と屋根葺き材という風に弱い2つのシステムを組み合わせることで耐風性の高い屋根システムの実現を図っています。つまり、マイナスとマイナスをかけ合わせてプラスにしようというものです。具体的には、風荷重の特性を上手く利用し、ソーラーパネルを屋根葺き材の風荷重低減ディバイスとして利用します。これによって発電のメリットだけでなく、屋根システムのコスト削減にもつながります。本セミナーではいくつかの取組事例を紹介します。