第65回:「蚊が媒介する感染症デング熱:なぜ再感染で症状は重くなるのか」

開催日時:令和6年8月23日(水)18:00~
講演者:倉根一郎 氏                 国立感染研究所名誉所員

デング熱は初感染時よりも2度目の症状が重篤化し、死に至る率も高くなることで知られています。その理由を詳しいご研究の成果を交えながらお話しして下さいました。答えはデングウイルスは4種類あるのに、感染した時の症状が皆同じだからだそうです。従って2回目にかかった時のウイルスの種類が1回目と異なれば、同じ症状でも軽くて済むとは限らないことになります。またデング熱は蚊によって媒介すると言われていますが蚊の中でも、デング熱に感染した人を刺した蚊に刺されると感染するのだそうです。そういえば10年ほど前に東京代々木公園で外国渡航歴もない複数の日本人が感染したと言うニュースも理解できます。