第68回:「不思議な量子の世界」

開催日時:令和7年5月12日(月)18:00~
講演者:粕谷厚生 科学協力学際センター常務理事

 最近新聞などで取り上げられている量子コンピュータ、量子暗号、量子テレポーテーションなどの話題についてごく初歩的な説明がありました。従来型コンピュータの基本動作であるビットが0か1の値を取るのに対し量子コンピュータでは量子ビットと呼ばれ、0と1が重ね合わされた状態が沢山作れます。重なりを上手く使えば計算時間が早まるだけでなく部分的に必要な部分を選んだ特殊計算も可能になります。このような方法を使って複雑な計算を一括して行なったり、重ね合わせ自体を秘密鍵として文書の暗号化を行ったりコピー不可能な情報の通信が可能になるとのことです。ただし実用化に向けてはハード、ソフト共に未熟な段階にあり、性能や用途についても期待が先行しているようです。現在、各国の研究機関や企業で鋭意開拓中とのお話がありました。