第44回:大学における技術職 — 現状とその未来
要旨:大学には,教員,事務職員の他に,技術職員と呼ばれる人たちがいらっしゃいます。一口に技術職といってもその中身は千差万別で、工場で旋盤を回す人や実験室で仕事をされている方もいらっしゃいます。また広大な農場を管理する人や船長さん,情報技術者…と様々です。大学がこういった技術者をかかえる意味は何なのか、企業とはどう違うのか、高等教育と研究を支える技術職の現状を紹介し,その将来像についてお話下さいました。
近年大学における教育・研究は多岐に渡り、高度になって来ました。そして学問と技術の関係も益々密接になり、より発展させるためには相互の連携が一層重要になりつつあります。東北大学でも総合技術部が組織され、分野の違いに合わせて柔軟に対応させていることが紹介されました。商品を作るのとは違い、優れた卒業生を送り出し、論文を発表するために教員と技術者が今後とも互いに協力して日本の将来に貢献されて行くことを期待します。